管理手法

建設労働組合の一人親方の管理を表計算ソフトで苦労しているあなたに

建設労働組合の一人親方の管理に表計算ソフトを使用していませんか?組合員を管理しているシステムと関連付けて一人親方の管理してみませんか?解決策と管理方法をご紹介いたします。

建設労働組合 表計算ソフトでの管理からの脱却

EXCELをはじめ、表計算ソフトでは格子状の升目に情報を入力し、計算式や関数を使用して必要な情報を取得したり、升目のサイズ変更や罫線を使用して帳票を作成したりすることが出来ます。

しかし、帳票の書式の変更や入力情報の追加・変更等は、表計算ソフトを使用している場合、使用者個人が修正するのが一般的だと思います。日々の忙しい業務の中、情報の入力だけではなく、使用するソフトの維持・管理までするのは大変ではないですか?

そこで弊社の労災保険管理システムについて説明していきます。

建設労働組合 労災保険管理システムについて

建設労働組合での一人親方に加入する場合、まず建設労働組合に加入し組合員になってから一人親方への加入手続きを行います。
ただ、一人親方労災保険の保険番号の管理をするだけではなく、建設労働組合の組合員として管理することができます。組合員をキーとして管理できると、建設労働組合の組合員の管理システムと連携が可能になり、様々な情報を共有することが可能になります。
労災保険管理システムの入力についてご紹介いたします。

【労災保険管理システムの入力】

  1. 加入する個人事業主の情報の入力
    (組合員の管理システムと連携している場合、組合員管理システムに登録している情報を持ってくることで、2度打ちする必要がありません。)
  2. 一人親方の情報の入力
    (成立日付・給付基礎日額・徴収回数等)

以上の2つのみです。

あとは、保険料計算を行うだけで一人親方労災保険料を算出し、労働局への年度更新情報の作成、加入証明書や納入通知書等の帳票出力、口座振替での保険料の徴収等を行うことができます。

加入者証や納入通知書などのレイアウトは基本の書式を用意しております。使用する建設労働組合が違えばレイアウトが異なってきますので、レイアウトを安価でカスタマスすることもできます。
実際にご使用頂いているほとんどの組合が、何かしらのカスタマイズを行っております。

通常の加入・脱退だけでなく、一人親方に加入しても健康診断を受けていない等の理由で労働局より不承認(労働保険番号の取消)となり、加入取消になる場合があります。不承認になった場合も登録していた情報を削除しなくても、不承認としての情報を追加入力し保険料計算を行うことが可能です。よって労働局への年度更新情報に不承認として表示されますので、不承認になった組合員への徴収済保険料の返金も行えます。

建設労働組合 一人親方労災保険から中小事業主労災保険への切り替え

一人親方として建設業を行ってきた人が、労働者を年間100日以上使うようになると、一人親方労災保険から脱退しなければなりません。その場合、中小事業主の労災保険に切り替える必要があります。

弊社の労災管理システムには、中小事業主の労災保険も一緒に管理できます。

組合員をキーとして管理しているため、個人事業主として登録していた情報に中小事業主としての情報を追加し、労災保険情報(保険種別・枝番等)を入力するだけで中小事業主労災保険への切り替えが行えます。よって、これまでの一人親方としての履歴、これからの中小事業主としての履歴も一緒に管理することが可能です。

また、繁忙期のみに一人親方労災保険に加入し、他の時期は脱退するなど、加入や脱退を繰り返した履歴も管理ができます。事業主労災保険を事業廃止し一人親方として労災保険に加入する場合は、新しい一人親方労災番号を登録するだけで入力完了です。ここで弊社の中小事業主労災管理システムについて少し説明させて頂きます。

中小事業主労災保険の場合、加入した組合員が事業所の代表者になり、その事業所がどの労働保険に加入しているかを管理します。毎年7月にある年度更新は基より、年度更新後に新規加入・委託解除および第1種特別加入の加入・脱退等の入力および、保険料の増減計算も行うことができます。年度更新後の増減訂正として労働局に年度更新の変更手続きが可能です。

建設労働組合 組合員管理システムとの連携

建設労働組合に加入すれば、建設国保(建設業国民健康保険組合)に加入することでき、建設国保に加入したうえで一人親方に加入する組合員も多いのではないでしょうか。
その場合、建設国保の保険料を徴収するときに、一人親方の保険料も一緒に徴収することも可能です。
組合員の住所等が変更になった場合、組合員管理システムで住所変更を行ったあと、連携データの再取得を行うだけで住所情報の変更が行えます。この様に組合員をキーにして管理するメリットがあると思います。

年度更新及び増減訂正は全国どこでも基本的には同じ内容、同じ帳票になります。しかし提出する都道府県の労働局によっては提出書類等が異なるケースがありますが、基本のシステムにない帳票もカスタマイズして使用して頂けます。

現場で働く従業員・下請業者・一人親方等の現場で発生した労災事故についても、いつ・どこで・誰が等の労災事故情報を入力すれば、5号様式や8号様式等の厚生労働省のホームページからダウンロードできる様式に印刷して労働局に提出することもできます。

様式毎に入力するのではなく、入力した労災事故情報を出力したい様式で出力するので、同じことを何回も入力する必要はありません。ダウンロードする様式のレイアウトが変わった場合も、素早い対応で最新のレイアウトに差替えを行います。

保険料率は3年ごとに1回変更(4月)されてきましたが、令和4年は4月・10月と年2回変更されるように変更されました。それに合わせて弊社のシステムも変更を行い、使用して頂いている建設労働組合様に迷惑をかけないように心がけております。

まとめ

「建設労働組合の一人親方の管理を表計算ソフトで苦労しているあなたに」と題して、ご紹介してまいりました。建設労働組合で一人親方労災保険および中小事業主労災保険を管理する場合、組合員をキーで管理するのがなにかと便利ではないでしょうか?今まで表計算ソフトで労災保険だけを管理していた方や、今後は組合員と紐付けて管理したいと思っている建設労働組合の労災担当者様のシステム切り替えのきっかけになればと思います。

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