方法・手法

建設労働組合管理 課題発見に繋がる組合員の動向調査について

建設労働組合の組合員加入脱退の課題発見の必要性

 なぜ、建設労働組合の組合員加入脱退の課題発見が必要なのかと言いますと、建設労働組合員の組合員加入脱退について組合員の増減の人数加入脱退理由を知ることにより、どのようなところに力を入れたら、加入増加が見込めるのか、または、脱退者の減少が見込めるかなどの判断材料を見つけ、対策を考えるきっかけになります。建設労働組合システムでどのような組合員加入脱退についての状況調査ができるのか、大きく4つの帳票について説明していきます。

建設労働組合管理システムの①理由別加入脱退状況による課題発見

 建設労働組合管理システムには、理由別加入脱退状況の課題を発見するために「加入理由別加入状況表」や「脱退理由別脱退状況表」があります。これからそれぞれの帳票について説明していきます。

加入理由別加入状況表

 建設労働組合システムにて新加入者の加入理由が登録できるので、どのような加入理由で、どの年代の組合員がどれぐらい新規で加入しているのかが一覧表で確認できます。たとえば、加入理由が「仲間・親方の紹介」で加入が多い場合、現組合員に組合未加入の人を紹介して欲しいなどの案内を送ることで、組合員の増加が見込めるかもしれません。または、逆に加入理由が「頼りになる」が以前は多かったが、現在は減っていた場合、組合のサポートや活動に力を入れないといけない等どのようにしたら「頼りになる」のかを考えるきっかけになります。加入理由別加入状況表ではこのように加入理由をもとに組合員加入についての課題を発見できます。

脱退理由別脱退状況表

 建設労働組合システムにて脱退者の脱退理由を登録できるので、どのような脱退理由で、どの年代の組合員がどれぐらい脱退しているのかを一覧表で確認できます。たとえば、脱退理由が「保険料や組合費が高い」で脱退が多い場合、現在の保険料や組合費の見直しの材料になります。また、脱退理由が「頼りにならない」と言う理由が多い場合は組合のサポートを強化する等の対策を考えるきっかけになります。脱退理由別脱退状況表ではこのように脱退理由をもとに組合員脱退についての課題を発見できます。

 このように、建設労働組合管理システムで理由別加入脱退状況を知ることにより、理由による加入脱退についての課題を見つけるきっかけになります。また、年代別での理由の違いを見た場合、例えば10代20代向けの活動を強化するなどの対策を行えます。このように年齢別での課題も発見できます。

建設労働組合管理システムの②職種別加入状況による課題発見

 建設労働組合管理システムには、職種別加入状況の課題を発見するために「職種別加入状況表」があります。これから「職種別加入状況表」について説明していきます。

職種別加入状況表

 建設労働組合システムにて新加入者の職種を登録できるので、どのような職種で、どの年代の組合員がどれぐらい新規で加入しているのかが一覧表で確認できます。職種別加入状況表ではどのような職種の組合員の加入が多いのか調査できます。

建設労働組合管理システムの③在籍期間別脱退状況による課題発見

 建設労働組合管理システムには、在籍期間別脱退状況の課題を発見するために「在籍期間別脱退状況表」があります。これから「在籍期間別脱退状況表」について説明していきます。

在籍期間別脱退状況表

 建設労働組合システムにて脱退者の加入日から脱退日の期間で、どの年代の組合員がどれぐらいの在籍期間で脱退しているのかが一覧表で確認できます。在籍期間別脱退状況表ではどれぐらいの在籍期間で組合員が脱退しているのか調査できます。

建設労働組合管理システムの④組織動向グラフによる課題発見(本部が使う場合)

 建設労働組合管理システムには、各支部の加入脱退状況の課題を発見するために「組織動向グラフ」があります。これから「組織動向グラフ」について説明していきます。

組織動向グラフ

 建設労働組合システムにて登録された各支部の加入脱退情報から支部別に月ごとでの加入人数や脱退人数を一覧表で確認できます。組織動向グラフでは各支部の加入脱退の月別人数がわかるので、各支部の課題を発見できます。

まとめ

 課題発見に繋がる組合員の動向調査を行うために建設労働組合管理システムでどのような帳票があるのかについて説明してきました。建設労働組合管理システムでは課題の提案はできませんが、様々な帳票を元に課題を発見できます。課題を発見し、どのようにしたら加入者を増やせるのか、または、どのようにしたら脱退者を減らせるのかを考え対策できます。また、建設労働組合管理システムでは、帳票のカスタマイズ作成も行えます。理由や職種等以外でもご要望にあった、加入脱退状況表を作成できるので、現在ご使用されているシステムで対応できなくて困っていたことや手作業での集計の手間等にお困りであればご相談ください。このような加入脱退状況表以外についても建設労働組合システムには様々な機能があります。今まで苦労していたことが建設労働組合システムの導入で解決できるかもしれません。是非この機会に建設労働組合システムの導入について一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

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